コラム

2020-02-07 14:42:00

5か月経ちました

 

 

 

センターがオープンしたのは去年の91日。改修工事も終わり切らず、椅子もテーブルも借りて来てのスタートでした。まず、相談室に応接セットを買って職員の採用面接から始めました。

 

 あれから5か月、設備も職員もそろって、やっと「児童家庭支援センター」としての業務を進めていく段階になったと感じています。

 

 すべての人は誰一人同じではありません。家族のありようも、家族に対する思いもすべて違います。誰が正しい、どこの家が正解、ということもありません。正解を求めるのではなく、いろいろあっていいよと伝えたい。大人でも子どもでも、思うようにならないことやたいへんなこともたくさんある中で、なんだかうまくいってないなと思う時、隣にいて一緒に考えたり、つらい時に背中に手を置いたり、頑張っている姿を少し離れて応援するような、そんな関係であれたらと思います。そのために、区と児童相談所はもちろん、関係機関、地域の中で努力している皆さんとつながることが大切です。

 

私たちは何をすればいいのか、やらなければいけないことがたくさんあるはずななのに、どう取り組めばいいのかわからなくて、焦燥感と不安が募る中で年末年始のお休みに入りました。

 

 夜遅くにふとテレビをつけたら、スペイン、バルセロナののサグラダ・ファミリアのドキュメンタリーをやっていました。1882年に建築が始まり、138年経った今も工事は続いています。不思議な形の柱、たくさんの彫刻、ステンドグラス、タイルの一枚一枚を丁寧に作り続けている・・・。建築家ガウディは言ったそうです。

 

 

 

 「神は完成を急がない。諸君、明日は今日よりもいい仕事をしよう。」

 

 

 

 この言葉がとても心に残りました。

 

 私たちの「仕事」に「完成」はない。急がなくていい、焦らなくていい、。ひとつひとつ着実に、明日出会うかもしれない誰かの笑顔を楽しみに、「今日よりもいい仕事」をしていけたらと、今は思うのです。

 

 

 

 

 

*コンピュータ、3Dプリンタなどの開発もあって、2026年には完成だそうです。

 

                          ぜひ、見に行きたいなぁ。  

 

センター長